それいけ!アンパンマン よみがえれバナナ島

幅広い世代に大人気のアニメ『それいけ!アンパンマン』の劇場版です。

東日本大震災を受け、原作者のやなせたかしさんが「復興」をテーマにして書きあげた絵本が元となっています。

舞台は南国の島「バナナ島」ですが、急に起こった今までにない大寒波によってバナナ島は生活できないほどの窮地に追い込まれてしまいます。それを解決するために、島に招かれていたアンパンマンたちが冒険する物語です。

この物語で私が大好きなところが、これまで30作近くある劇場版の中で、ばいきんまんが一番の活躍をしているところです。今作のヒロインである、バナナ島の女王であるバンナ女王は負けず嫌いの意地っ張りな性格で、アンパンマンたちとうまくやっていけず、アンパンマンたちの後を追ってやってきたばいきんまんとたまたま合流し、彼を騙す形で寒波の謎を解こうとします。

そこでばいきんまんとの交流が始まるのですが、落ち込んでいるバンナ女王に対し、「おれさまだってアンパンマンにせっかく作ったメカを壊されるんだぞ!でもまた創るんだ!」と言って、決してあきらめないことの大切さを伝えます。このセリフが、彼のアイデンティティを示していて大好きです。

さらに、島の混乱を巻き起こした元凶「こおり鬼」との戦いでも最大の見せ場があり、ばいきんまんが主役と言っても差し支えない作品です。

敵味方なく、みんなでバナナ島の復興をお祝いするラストシーンもほのぼのとしていて、暖かくなれる作品です。